値動きの仕組み

FX基礎知識 テクニカル分析

FXで勝てない人が見落としがちな「値動きの理由」とは⁉

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こんにちは松井です。

 

今回は「FXの値動きの仕組み」について解説していきます。

 

FXでは基本的にチャートを見ながら取引していくことになりますが、チャートの値動きというのは、通貨の「買い注文」と「売り注文」のせめぎあいの結果です。

つまり、チャートはなんとなく動いているのではなく、売りたい人たちや買いたい人たちの「大衆心理」が反映されているということ。

 

チャートには大衆心理が反映されている

これはFXの基礎であると同時に、取引する上できわめて重要な考え方です。

 

この記事では、FXの値動きの基本から、実際に値動きを分析するときの考え方まで解説しています。

 

「これからFXで取引していきたい」という初心者の人はもちろん、

  • 「なんとなくインジケーターを見ながら取引している」
  • 「なぜ値動きしたのかわからない」

という人も必ず理解しておきたい内容になっています。

 

ぜひ、最後までご覧になってください。

 

この記事で得られること

  • 値動きの本質がわかる
  • 自分なりの仮説を立てられるようになる
  • より確かな根拠を持ってエントリーできるようになる

 

【FXの基本】注文のタイミングを見極める

松井
僕が教えた生徒さんや読者の方と話していると、FXの基本を言葉としては知っていても、仕組みとして本質をきちんと理解して、実際の取引に生かせている人が意外なほど少ないと感じます。

 

FXの値動きを理解するためにも、まずはFXの基本をおさらいしておきましょう。

 

FXの基本は「通貨を売買して、その差額で利益を出すこと」です。

 

なので基本的には、

  • 安く買って高く売る
  • 高く売って安く買い戻す

この2つのどちらかで利益を出していくことになります。

取引には必ず入り口と出口がある

 

たとえば買い注文からエントリー(トレードを開始)した場合、

価格が買ったときよりも高い状態、つまり「含み益」を抱えた状態で決済できれば利益が確定します。

含み益

 

ポイント

含み益を抱えた状態で決済して、利益を確定することを「利確」といいます。

 

値動きは、思惑どおりになるとはかぎりません。

価格が買ったときよりも低い状態、つまり「含み損」を抱えた状態であっても、損失を大きくしないために、必ずどこかで決済する必要があります。

含み損

 

ポイント

含み損を抱えた状態で決済して、損失を確定することを「損切り(ロスカット)」といいます。

参考:強制ロスカットの基準

 

このようにFXでは、「買いたい人」と「売りたい人」それぞれの思惑があって、その結果がチャートに反映されることになります。

基本的に、買いたい人が多ければチャートは上がって、反対に売りたい人が多ければチャートは下がります。

 

松井
より多くのトレーダーや投資家が注文を入れるタイミングを見極めてエントリーすることが大切です。

 

値動きを分析するために必要な考え方

FXの値動きの分析方法は、大きく分けて2つあります。

 

ポイント

  • 過去の値動きから今後の値動きを予測する「テクニカル分析」
  • 経済状況から値動きを予測する「ファンダメンタルズ分析」

 

テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、「ローソク足」「ボリンジャーバンド」など、過去の値動きの傾向から今後の値動きを予測する手法です。

ファンダメンタルズ分析とは

一方、ファンダメンタルズ分析では、「FOMC(連邦公開市場委員会)」による金利政策や「雇用統計」など、政治・経済の動向から今後の値動きを予測します。

 

 

こういった分析手法を使うときに、決して忘れてはならない考え方があります。

それが、FXの取引には必ず「入口」と「出口」があるということ。

 

値動きを分析するときには、入口だけでなく出口も同時に考えていく必要があります。

実際の値動きには、新規でエントリーしたい人だけでなく、決済したい人の思惑も含まれているからです。

 

出口を考えるメリットを理解するために、次の二つを比較してみましょう。

  • 入口しか考えてない場合
  • 入口と出口を両方考えている場合

 

入口しか考えていない場合

よくない例として、FX初心者の人、とくにバイナリーオプションから始めた人に多い考え方を紹介します。

 

為替相場が上がっている場面で、

  • 「ローソク足に反転のサインが出たから」
  • 「ボリンジャーバンドにタッチしたから」

という理由だけで、「みんな新規の売りを入れてくるだろう」と予想して、自分もエントリーしていく。

下がり始めるタイミングで新規でエントリー

 

松井
この考え方は間違いではありませんが、り口(新規の取引)しか見ていない」という意味で十分とは言えません。

 

入り口と出口を両方考えている場合

入り口と出口を両方考えると、より深い視点で値動きを見られるようになります。

 

たとえば相場が下がった場面では、新規で売り注文が入っただけでなく、「すでに買いポジションを持っている人たちの決済が入ったタイミングでもあったかもしれない」と考えられるわけです。

新規だけでなく決済も考慮する

 

同じ値下がりでも、

  • 新規の売り注文が多く入ったのか、
  • すでに買いポジションを持っていた人の決済が多く入ったのか、
  • あるいは、新規の売り注文と決済が重なったのか。

 

入り口と出口を両方意識しながら値動きの理由を推測できるようになると、より素直に値動きするポイントを見つけられるようになって、確かな根拠を持ってエントリーできるようになります。

 

松井
「すでにポジションを持っている人たちがいる」という認識を忘れないでください。

 

値動きの原理を理解して仮説を立てる

どうすればエントリーするタイミングを見極められるようになるんでしょうか?
松井
たしかな根拠を持ってエントリーするするために重要なのは、チャートを見たときに自分なりの仮説を立てることです。

 

チャートを見て仮説を立てるためには、次の2つが重要になります。

仮説を立てるために必要なこと

  • 値動きのクセを知る
  • 値動きの理由を考えながらチャートを見る

 

値動きのクセを知る

値動きの大きさには、ある程度のパターンがあります。

仮説を立てるためにも、パターンを生み出す要因を知ることが大切です。

 

曜日や時間帯もその一つ。

 

FXは基本的に平日であれば24時間いつでも取引可能です。

FXの舞台となる「外国為替市場」は証券取引所のように物理的な場所があるわけではなく、インターネットと同じ仕組みで、世界中の金融機関がネットワークでつながっています。

 

松井
一日のうちどの時間帯でも、必ず世界のどこかの市場が開いているので、24時間取引できるわけですね。

 

おもな市場の時間帯

ポイント

サマータイムを導入している国の市場も多く、サマータイム期間中は時間帯が前にずれるので要注意です。

 

 

24時間取引可能とはいえ、世界のどこの市場が開いているかによって、値動きのしやすさが変わります。

 

東京、ロンドン、ニューヨークは「世界三大市場」といって、多くのトレーダーや投資家が注目する市場です。

とくに、ロンドン市場とニューヨーク市場の取引が重なる日本時間の21時以降は、一日のうちでもっとも取引が盛んで、値動きが激しくなる傾向にあります。

 

ポイント

値動きが大きい状態のことを「ボラティリティが高い」といいます。

 

逆に、ニューヨーク市場が閉まってから東京市場が開くまでの1、2時間(日本時間の朝)はウェリントン市場など比較的規模が小さいオセアニアの市場しか開いていないので、取引量が少なくなり、値動きは穏やかになる傾向にあります。

 

ポイント

値動きが小さい状態のことを「ボラティリティが低い」といいます。

窓開けに注意

ただし、土日に大きなできごとがあったときは月曜日の朝に取引が集中して、チャートが大きく変動することもあります。

土日をまたいでポジションを保有する場合は「窓開け」のリスクがあるので要注意です。

参考:窓開けとは

 

値動きの理由を考えながらチャートを見る

チャートを見るときには、「なぜこの値動きになったのか」ということを常に考えていくことが大切です。

ここでは、FXの取引で基本となる4つの場面を例に、値動きの理由を考えてみましょう。

 

ポイント

  1. レンジ相場
  2. 上昇トレンド
  3. 転換点
  4. 下降トレンド

 

1.レンジ相場

たとえば、下の画像のように「レンジ相場」でもみあいになっている局面では、新規の注文で売りの勢力と買いの勢力が拮抗していると考えられます。

レンジ相場とは

レンジ相場とは、一定の値幅の範囲で価格が上下していている状態のこと。

「もみあい相場」や「ボックス相場」とも呼ばれます。

ポイント

レンジ相場に対して、価格が上下いずれかの方向に向かっている状態のことを「トレンド相場」といいます。

 

相場はレンジ相場とトレンド相場が交互に繰り返します。

「レンジ相場は必ずブレイク(抜け出す)する」ということです。

 

松井
レンジ相場から抜ける前触れとしては、 「ローソク足の『実態』が小さくなる」、「ボリンジャーバンドの幅が狭くなる(スクイーズする) 」といった特徴がみられます。

 

2.上昇トレンド

レンジ相場に入ると、相場が上に動くのか下に動くのか見守るトレーダーが多くなる中、買いの勢力と売りの勢力のバランスが崩れると、いよいよ相場は上下のどちらかに伸び始めます(レンジ相場のブレイク)

たとえば上に伸びた場合、新規の買い注文が多く入ってきたと考えられます。

 

いったん相場が動き出すと、それにつられてレンジ相場で様子を見ていたトレーダーたちも動き出します。

 

相場が上がり始めた場合、売りポジションを持っていた人たちは、どこかのタイミングで損切りしなければいけません。

 

松井
賢明な投資家であれば、どこかのタイミングで決済(買い注文)を入れます。

 

さらに、「まだまだ上がる!」と確信したトレーダーたちが新規の買い注文を入れて、さらに価格が伸びていく。

こうして、「上昇トレンド」が生じるわけです。

 

松井
もちろん、必ずこのとおりになるというわけではないですが、すでにポジションを持っている人たちがいることを前提に、他のトレーダーたちが、どこでどのように動いてくるかを予測することが重要になってきます。

 

3.転換点

一度上がり始めた価格は、必ずどこかのタイミングで下がり始めます。

 

ポイント

トレンドが反発して上下の方向が反転することを「転換」、転換が確認できるポイントのことを「転換点」といいます。

 

転換点を予測する法則はいくつもありますが、その一つが「抵抗線」とよばれるもの。

「このまま上がり続けて、抵抗線に近づいたタイミングで決済する人たちが多くいるだろう」という予測から、「抵抗線に合わせて売り注文を入れよう」というシナリオを描けるわけです。

 

抵抗線と支持線

「抵抗線(レジスタンスライン)」とは、チャートの高値を結ぶラインのこと。

抵抗線は多くのトレーダーが意識しているので、相場が抵抗線付近で反発する可能性が高くなります。

一方、チャートの安値を結ぶラインのことを「支持線(サポートライン)」といいます。

抵抗線と支持線

 

4.下降トレンド

抵抗線は値動きの目安になるとはいえ、もちろん相場が予測どおりに動くとはかぎりません。

抵抗線まで上がらず、途中で再びもみあいになることもよくあります。

 

ここで「すでにポジションを持っている人が多くいる」という視点があると、「すでにポジションを持っている人たちがどんな心理状態になるか」を考えて、別のシナリオで置き換えることができます。

もみあいが長くなるほど「自分の予測どおりにいかない」と考える人が増えて、売りの注文が増える。

 

それにつられて、新規で売り注文を入れる人も増えて、価格がどんどん下がっていくといったことが考えられるわけですね。

 

「下降トレンド」の発生です。

 

松井
「チャートには大衆心理が反映されている」という理由が、なんとなくイメージできたでしょうか?

 

【まとめ】入り口と出口を常に意識することが重要

今回お伝えしたのはFXの中での基礎的なことではありますが、「入口(新規)」と「出口(決済)」をしっかり認識しておくことで、チャート分析の見方がまったく変わってきます。

実際に取引していくうえとても重要なポイントなので、ぜひ理解しておいてください。

 

チャート分析の具体的な方法については今後じっくり解説していきます。

 

 

お伝えしたことは動画でも話しているので、併せてご覧ください。

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